インド紀行(No.31)

迎仏の塔の写真撮影をした後、サールナートの僧院跡に向かう。

サールナートはヒンズー教徒の聖地ベナレスの北約10kmにある、お釈迦様初転法輪の聖地です。
お釈迦様が説法をされることを法の輪を転じられることから「転法輪」といい、初めて説法をされた聖地であるので「初転法輪」の聖地といわれています。

この地はベナレス近郊にあった鹿の住む静かな林で、元来、ヒンズー教でいう四住期の「遊行期」を迎えた人々が住んでいたところであり、ブダガヤでお釈迦様といっしょに苦行生活を送っていた5人の仲間は、乳粥の供養を受けたお釈迦様の元を去って、この地で修行をしていました。
真理を得られたお釈迦様は、最初に誰に真実を語ればよいか逡巡された後に、この地で修行している5人が適当であろうとこの地を訪ね、最初に説法をされました。

お釈迦様の説法を聞いた5人はそれぞれに法灯を灯してお釈迦様の弟子になられました。
ここはまさに「仏」と「法」、「僧」の三宝が整った聖地であり、仏教教団が誕生した聖地です。

ちなみに、鹿の林であったことからサールナートは「鹿野苑」ともいわれます。
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僧院跡までは、800mということで、バスで移動しても数分の所。
敷地の入口には立派な門扉があり、厳重に聖地が管理されていることが窺える。

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敷地の中も綺麗に整備されており、清々しい気持ちになる。

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少し歩くとダメーク大塔が見えてくる。
想像していたより随分大きな建造物だ。

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下の写真で白く見えるのは、スリランカの僧侶の人たちだ。

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サールナートは遺跡公園として整備されていて、その中心となるのはが広さ約一万六千坪の広さを持つサールナート僧院跡です。
僧院跡には9世紀頃に建立されたとするサールナート寺院の跡や紀元前3世紀に建立され、その後2回に亘って拡張された跡を見ることができる仏塔跡、そして、多くの奉献仏塔が並ぶ参道などが発掘されており、当時の様子を窺い知ることができます。

特に、遺跡の南東角に位置する高さ34mのダメーク大塔は印象的です。
ダメーク大塔は5世紀に栄えたグプタ王朝時代の大仏塔だとされ、この地でお釈迦様が五人の修行仲間に初めて説法をされた場所だとされています。
現在は上部の伏鉢部分が崩れていますが、鼓胴部には卍や唐草文様が残っています。

また、寺院遺跡の北側には石版で造られたトンネルが有り、現地ガイドの話によれば、10世紀にこの地に栄えた王朝はヒンズー教を信奉していたが、王の后が仏教徒であったために、人知れず寺院に参拝できる様にと造られたトンネルだとのことです。
ちなみに、ダメーク大塔の東にはスリランカ寺院があり、寺院跡を発掘した際に出土した粘土板に刻まれていた寺院の姿を再現したものだとされています。
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ダメーク大塔の前では、釈尊を偲びながら「重誓偈」のお勤めを皆さんと一緒にした、たぬきじゃった。

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つづきは、また次回・・・



住職ノート
11月も後半に入りました。
先日、東京築地本願寺で、SDGsという耳慣れないシンポジュウムに、聴講に行きました。
国連が2015年に「誰一人取り残さない」を理念に、世界を変革する17目標を掲げ、2030年までに持続可能な開発していくことに理解を深めよう、との研修会でした。
西本願寺の門主は冒頭に「念仏者の生き方と現代的課題」としてのスピーチをされ、宗派の総長も主催者として参加されての会でした。
国連からもナセル広報部長が出席され基調講演、国谷裕子氏をモデレーターに4人のパネラーの議論が活発に展開されました。
ナマケモノにもできるアクションガイドとして身近なところから、貧困をなくす、安全な水とトイレを世界中に、エネルギーをみんなに、そしてクリーンに、格差、等々私達が日常生活の中で簡単にできる実践行動を考える機会でありました。
私達、寺が目指している目標そのもでした。
地方に住むものとして、出来ることから行動に移していかねばと再確認をしたことです。

18日、19日は西宗寺の報恩講です。
誰に、何を報恩するのでしょうか。
喜怒哀楽の情を抱きながら、どこに向かって日々過ごしているのでしょうか。
それでいいのか、それでいいのかと、呼び続けていらっしゃる方が・・・・・。
それを気付かさせてくださったのは、ほかならぬ親鸞さまではなかったか。
聴かせてもらいましょう。
己の姿を開けっ広げにして。
沢山の方のお参りを、未信、不信の方がた、初めての方がたを含めてお待ちしています。

今月後半の、標語は私の今の姿そのものを表現しているようです。
 「我が心 鏡に映るものならば さぞや 姿の 醜くかるらん」
としました。
毎日鏡を見ながら、何とも思わず、本堂にお参りすると、何か見透かされてる思いが急にしてくる今日でした。
妙好人の才市さんは、
 「我が心、見えもせず、心が鬼になる これが地獄の証拠よ 南無阿弥陀仏」
と歌ったそうです。
まったくどうしようもない私の在り様です。



インド紀行(No.30)

ガートを後にした、たぬきは一旦ホテルに戻る。
ガートからバスまでは、リキシャという自転車の後部座席に乗った。

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ホテルで朝食を摂り、サールナートの迎仏の塔(チョーカンディー・ストゥーパ)へ。

サールナート僧院跡に向かう道中、僧院跡の手前約800mにあるのが迎仏の塔です。
お釈迦様が苦行を捨てられスジャータが供養した乳粥を召し上がられた時、一緒に修行をしていた5人の仲間は、「彼は苦行に絶えきれなくなり堕落した。
彼を捨てて私達だけで修行を続けよう。」と、お釈迦様の元を離れてこの地で修行をしていました。
悟りを開かれたお釈迦様は最初の説法を修行仲間であった5人にしようとこの地を訪ねられた際、最初に出会った場所に仏塔が建立されました。
現在は仏塔の形は崩れており、頂きには16世紀に建てられたイスラムの八角形の塔が印象深くなっています。
ちなみに、仏舎利があるのではと発掘調査されましたが、残念ながら仏舎利は出土しておりません。
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この先、初転法輪の場所、ダメーク大塔へ向かう。

つづきは、また次回・・・




インド紀行(No.30)

ガンジスの上流から再び下流に向かう。

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ガンジス川は、チベット山脈に源流があり、そこから一旦、南のインド北部に流れ出し、そしてネパールの国境近くを東に流れる。
流れは、最後にはバングラデシュを縦断してインド洋に注ぐ。

ガートのあるベナレスでは、ガンジス川の西岸から東岸に向かって人々は沐浴をしている。
たぬきが説明したガンジスの流れからすると、西岸から東岸に向かって沐浴することは出来ないはずだ。
この疑問を持った、たぬきは、よくよく地形を調べて見ると、このベナレスのガートがある所は、ガンジスの流れが南から北に向かって流れている。
要するに、ガンジス川がここで迂回するように北に向かっているのだ。
何とも不思議な感覚がした、たぬきじゃった。

もう1つ、たぬきが不思議に思ったのは、ガートの対岸(東岸)には、全く建物がない。

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上の写真が、ガンジスの東岸だ。
これも不思議に思って聞いてみると、神聖な沐浴は朝日を拝みながらするものだから、ガートの東岸には建物を造ることが禁止されているとのことだった。
西岸と東岸、これほど景色の違うところもないだろう。

そして、このガートと接するようにして、下流側には火葬場の建物がある。
たぬきたちが訪れたこの日も火葬場から煙が上がっていた。
火葬場の写真撮影は厳禁とのことで、残念ながら写真撮影はできなかった。

ヴァーラーナシー(ベナレス)のガンガー近くで死んだ者は、輪廻から解脱できると考えられている。
このためインド各地から多い日は100体近い遺体が金銀のあでやかな布にくるまれ運び込まれる。
また、インド中からこの地に集まりひたすら死を待つ人々もいる。
彼らはムクティ・バワン(解脱の館)という施設で死を待つ。
ここでは24時間絶えることなくヒンドゥー教の神の名が唱えられる。
亡くなる人が最後のときに神の名が聞こえるようにとの配慮である。
ここで家族に見守られながら最後の時を過ごす。

マニカルニカー・ガートとハリシュチャンドラ・ガートは、火葬場としての役割を果たしており、死者はここでガンガーに浸されたのちにガートで荼毘に付され、遺灰はガンガーへ流される。
赤ん坊、妊婦、蛇に噛まれて死んだ人は、黄色い布に包まれたまま船に乗せられ、川の中程まで出たところで浮いてこないように、重しとなる石を足にくくりつけ川に流される。
2つの火葬場はドームという同じ一族が取り仕切っており、働く人々も共通であり、交代勤務で約650人が働いている。
火葬場を見下ろす一角には、火葬場を取り仕切ってきた一族ドームの長の座る場所がある。
ここには聖なる火と呼ばれる種火が焚かれ、人々はこの火より火葬にする火種をもらう。
ヴァーラーナシーは別名「大いなる火葬場」とも呼ばれており、年中煙の絶えることはない。
なお、火葬場の写真撮影は厳格に禁止されている。
インドの多くの人々は一生に一度、この巡礼路を歩くことを夢と考えている。
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つづきは、また次回・・・




インド紀行(No.29)

暫く、多くの人たちが行きかう街中を歩いて行くと、ガンジス河畔のガートに到着。

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「これが有名なガンジス川か」と思う。
川面に近づくにつれて、なんとなく人々の熱気を感じる。

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川に入って沐浴をしている人もいる。

たぬきたちが訪れているここベナレスについて調べて見ると・・・

ベナレス(ヴァーラーナシー)は、ヒンドゥー教における七聖都、三祖霊供養所の両方に名を連ねる。
またインド国内外から多数の人々が大勢やってくる大巡礼地である。

ガートという傾斜した階段状の沐浴場があり、ガンジス川 の西岸、約 6.4 km間を 84 のガートにより形成されている。
沐浴とはヒンドゥー教の身を清める儀式で、まず川に入り、太陽に向かい聖水を手に汲み、祈りの言葉をつぶやきながら太陽に捧げ、その後、自分の頭や体に水をかけて清める。
沐浴は朝日に向かって行うのが最も良いとされており、そのためヒンドゥー教の巡礼者たちは早朝から、このガートからガンジスの水の中に浸り、朝日に祈りを捧げる。
これが聖地ヴァーラーナシーを代表する光景となっている。
また、洗濯する人やヨーガをしてる人や、小広場や祝祭の場、レスリングの会場など、宗教のみならず、生活にも密着しており日常生活ト社交の場として機能している。
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確かに、そんな情景が見える。
たぬきたちは、船に乗り込みガートを右手に見ながら、川の上流に向かう。

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洗濯したシーツだろうか?
綺麗に並べて干してある。

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また、この建物の壁面には、過去ガンジス川が氾濫した時の記録が、年号とともに書いてある。

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この建物に記録してある所まで、水位が上がったという印のようだ。

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たぬきたちが訪れた8月は、雨季ということで相当水位が上がっていると説明を受けたが、この大河で建物の相当上の方まで水位が上がったということを聞き、自然の驚異を改めて痛感した、たぬきだった。

つづきは、また次回・・・
             



インド紀行(No.28)

ドライブインを出発した、たぬきたちはベナレスヘ向かう。
既に日も落ちて、真っ暗になる。
禁酒の州、ビハール州からウッタールプラディーシュ州に入る。
ところが、ほぼ500m毎に迂回のため、予定よりかなり遅れてベナレスのホテルに到着。
到着したのは、22:05。
ブダガヤのスジャ―タホテルを出発してから7時間経過していた。
それから、遅い夕食を摂り、シャワーをかぶり就寝したのは0:00を回っていたかもしれない。

翌日は、06:30にホテルを出発して、ヒンズー教の聖地ガンジス川の河畔にあるガートへ向かう。

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こんな町の中でも、いたるところに牛が放し飼いになっている。
まるで、野良犬や野良猫のようだ。
これがインドなんだと、たぬきは一人で納得した。

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07:05ガトーの手前でバスを下車。
いよいよ、ガンジス川河畔のガートへ歩いて向かう。

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つづきは、また次回・・・



住職ノート
日曜日のワクワクみのりフェアは、素晴らしい好天に恵まれて、今までにない来客で成功裏のうちに終了しました。
前日からの仕分け、値段つけ、この日の朝も早朝からの準備、西宗寺の仏教女性会のダイナミックな活動には、ビックリした次第です。
男性の方もテントを建てたり、焼き芋を焼いてくださったり、本当に素晴らしい一日でした。
オールドサウンズの皆さんの演奏も、みんなが歌ったり、アンコールもあったりで、本堂一杯のみなさんとたのしみました。
来年からは、、マーブル(ケーブルテレビ)に来てもらったり、記者の人たちにも来てもらったらとの建設的な意見も出たことです。
これからも地域に開かれた寺として皆さんが気軽に来れる、そして心の種まきができる寺として考えていきたいものです。




インド紀行(No.27)

目的地のベナレスまでは、長い道のりだ。
バスが一生懸命走ってもなかなか到着しない。
本当にインドは広い。
途中、ドライブインで休憩。

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ガソリンスタンドの奥にドライブインがある。

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ドライブインで、トイレ休憩とチャイをいただく。
チャイの甘さに、車内での長旅が少しだけ癒される。
西の方を見ると、丁度太陽が沈みかけている。

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この太陽は、日本でも見た太陽だと、何となく感慨に耽るたぬき。

時間が来てバスに乗ろうとすると、バスの前に子供たちの行列。

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今まで見てきたように、この子たちも「お金をちょうだい」と手を出す。
着ているものは今まで見てきた物乞いの子どもたちとは違い、きちんとしているように見える。
ひょっとすると、物乞いの真似か?とも思った。
いずれにしても、こうして観光客などに強請る(ねだる)ことを平然として行っている。
そんな現実を目の当たりにしながら、どうしようもない焦燥感を抱いたのはたぬきだけだっただろうか。

つづきは、また次回・・・



住職ノート
秋が深まり、朝夕、冷え込む11月になりました。
紅葉や銀杏の葉が色づき、秋の風情が感じられます。
童謡の「もみじ」が懐かしく口に出てきます。

今月は浄土真宗のお寺では、報恩講でお忙しいことと思います。
西宗寺も18日(土)夜7時、19日(日)午前10時、午後1時30分の3座6席のご法話を聴聞させていただこうと思っています。
宗祖親鸞聖人のご一生を通して、私の在り様を考えさせてもらおうと、思っています。

先日も考えさせられました。
比較的お参りの多かった人が、ひとたび、老、病、死が近くにあると、迷いや心配、不安、そして怪しげな教えに耳を貸される姿に、私自身の不甲斐無さ、寂しさを痛感したことです。
私自身がもっともっと求道していかねばと、反省したことです。
人様を、型にはめようとしていたのでは、思いあがりではなかったか、目線が上に向いていなか、等々悩み尽きないことです。
ある方の言葉に「長々と迷いの夢にうなされて 覚めし嬉や 親の懐」の言葉を思いつつ、また聴聞に歩みを進めたいものです。

今月の標語は
 「心の眼が 開けるのは 苦悩に 出遇った時」
としました。
苦悩に会うと打ちひしがれてしまう人。
いや、それは如来さまの励ましだったんだと受け取る人。
様々な受け取りをしている人生の中でも、「見捨てないよ、心配することないよ」と、呼びかけてくださっている声を聞かせていただきながら、念仏させていただきましょう。

5日は第13回になる「ワクワクみのりフェア」です。
10時半よりコンサート。
11時15分バザー(新鮮野菜、日用品、草花)。
焼きそば、豚汁、コーヒー等々。
仏教婦人会の皆さんの主催で実施します。
門徒さんに限らず、未信、不信の人々が門をくぐってくださることを期待しています。




インド紀行(No.26)

スコールも止み、バスは国道をベナレスへ向けて走る。

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途中には、町並みや田園地帯が、窓外に見える。
そして、検問所のようなところを通過。

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そしてまた、スコール。

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8月のインドは、雨季の真っただ中。
たぬきたちは、幸いにも土砂降りのスコールに当たることはなかった。(バスの中)

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次の写真は、雨季のため水没しているが、煙突のある所は露天の煉瓦工場らしい。

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そして、川幅が4キロあるという橋を渡る。

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つづきは、また次回・・・





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