面白い名前のお店(その1)

先日、以前たぬきが隠岐にいた時お世話になった人から電話があった。
久しぶりに松江で一杯やらないかというお誘い。
もちろん、たぬきは二つ返事で了解!

場所は?と聞くと、「てれすこ」で・・・
どこかで聞いたような気はするが、行ったことのない店の名前だ。

さて、約束の当日、そのお店に行く。
松江駅の北側にある繁華街。
伊勢宮町の新天地にあった。


     P1100035.jpg


入り口には、「郷土料理 てれすこ」の看板がある。
店の中に入るとカウンターには、写真のように出来合いの料理がずらりと並んでいる。
なんと郷愁を寄せるような店だろうかと、たぬきはひとりで感動する。


     P1100026.jpg


     P1100029.jpg


     P1100027.jpg


話が弾む中で、たぬきはどうしても店の名前が気にかかる。
そこで、お店の主人に店の名前の由来を聞くと・・・

待っていたとばかりに店員さんが、お品書きならぬ店名の由来とおぼしき説明書きを出してくれる。
そこには、古典落語「てれすこ」の内容が、しっかりと書き込まれている。

全文を書くことはせず、ウィキペディアを引用させてもらうと

てれすことは、落語の演目の一つ。
または、「てれすこ」に登場する架空の生物。
魚類の一種と思われる。

てれすこを乾燥させたものをすてれんきょうと呼ぶ。

てれすこ、すてれんきょうの語源については、てれすこはオランダ語で望遠鏡を意味する「テレスコ」telesco(複数形・英語の「テレスコープ」telescopesに相当)。
すてれんきょうは「ステレン鏡」であり、「ステレン」はオランダ語の「星々」de sterren、つまり同じく天体望遠鏡のことだとする説がある。

ただし後者は他にも英語の「ステレオ鏡(立体眼鏡)」とする説が存在する。

落語『てれすこ』のあらすじは以下の通りである。

ある漁場で正体不明の魚が獲れ、どの漁師にも名前がわからなかった。
困った漁師たちはその魚を持って奉行所を訪れる。
役人たちも困り果て、議論の末、その魚の魚拓を貼り出して、魚の名前に懸賞金をつけた。
すると、ある男が名乗り出て、その魚の名は「てれすこ」だと言う。
あまりに頓狂な名前を不審に思う役人だが、否定のしようもなく、男にしぶしぶ懸賞金を支払った。

その話を聞いた奉行はその魚を干物にすることを指示。
干されて形の変わったその魚の魚拓を取り、再び懸賞金をつけて貼り出した。
すると同じ男が現れ、その魚の名は「すてれんきょう」だと言う。
これを聞いた奉行は怒り、男はお上を偽ったとして死罪を申し渡された。

男は「死ぬ前に一目妻子に会わせて欲しい」と最後の望みをし、対面した妻へ一言。
「いいか、この子が大きくなってもイカを干したものを決してスルメと言わせるな」 これを聞いた奉行は、膝をぽんと叩いて男を無罪放免とした。
奉行が出した判決には異議を唱えられなかった当時の、男の機転であった。

妻は夫が助かるように断食をしていたが、乳飲み児がいるため乳が出なくなっては困るので、そば粉を水に溶いたものだけを口にしていた。
スルメの件で助かったのは、妻が干物(火物=加熱調理をしたもの)断ちをしたからだ、という落ち。


ということだ。
何ともユニークな名前だと感心した、たぬきじゃった。

次回は、この「てれすこ」の主人の意外な趣味も紹介しよう。



住職ノート
4月後半の法語です。


     P1100038.jpg





関連記事

テーマ : ブログ日記 - ジャンル : ブログ

コメント

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

QRコード作成
写真・画像のWEB加工